老犬のドッグフードおすすめは市販で選ぶ【2026年8月版】シニア用15商品の中立比較と切り替え時期の判断基準

老犬のドッグフードおすすめは市販で選ぶ|シニア用15商品の中立比較と切り替え時期の判断基準

「そろそろシニア用に変えたほうがいいのかな」——愛犬が7歳を過ぎたころ、多くの飼い主さんがこの疑問に行き当たります。

この記事では「老犬(シニア犬)のドッグフードを市販で選ぶ」ことをテーマに、スーパーやホームセンター、ペットショップで手に入る15商品を、各メーカーの公式情報だけを使って中立に比較しました。

あわせて、多くの記事が触れていない「シニア用」という区分に公的な栄養基準は存在しないという事実と、そのうえで何を見て選べばよいかを整理しています。数字と根拠はすべて出典付きで、確認できた情報だけを載せています。

この記事でわかること
  • 市販で買える老犬向けドッグフード15商品の、対象年齢・目的の表示・エネルギー量・成分の一覧(すべてメーカー公式情報)
  • 「シニア用」に公的な栄養基準がないこと、そして市販シニアフードの表示区分がほぼすべて「成犬用総合栄養食」である理由
  • 老犬のドッグフードを選ぶ5つの基準と、店頭で見るべきパッケージの場所
  • どこで買えるかをメーカー公式の販売店検索で調べる方法と、価格が公式に載っていない理由
  • 体格別のシニア期の入り口と、年齢以外の4つの切り替え判断材料
  • 環境省の式で出す1日の食事量と、商品ごとの給与量の目安(グラム)
コンテンツ制作ポリシー

本コラムでは、ペットフードをはじめとしたペットとの暮らしにまつわるテーマを取り上げ、コンテンツ制作ポリシーに則り、情報の正確性と中立性を追求した記事制作を行っています。

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商品の価格・内容量・原材料・成分・キャンペーン等の情報は、各メーカー・販売事業者の公式情報に基づきます。最新の情報および実際の給与量・給与方法については、必ず商品パッケージの表示および公式サイトをご確認ください。

また、消費者庁「景品表示法」(ステルスマーケティング規制を含む)、「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」、ペットフード公正取引協議会「ペットフードの表示に関する公正競争規約」を遵守しています。安全性や栄養に関する記述は、農林水産省・環境省が公開するペットフードの安全関係情報等の公的情報を参考にしています。

本コラムの記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、獣医療上の診断・治療・予防を目的としたものではなく、また特定の商品の効果・効能を保証するものではありません。ペットの体調・持病・アレルギー・食事内容について気になる点がある場合は、かかりつけの動物病院にご相談ください。

目次

【結論】老犬の市販ドッグフードは「対象年齢・エネルギー量・食べやすさ」で選ぶ

老犬の市販ドッグフードは「対象年齢・エネルギー量・食べやすさ」で選ぶ_まとめ画像

先に結論をまとめます。市販の老犬向けドッグフードは、次の3つを順に確認すると絞り込みやすくなります。

  1. 主食にできる「総合栄養食」で、対象年齢が愛犬に合っているか
  2. エネルギー量(100gあたりのkcal)と、そこから出る1日のグラム数が現実的か
  3. 粒の大きさ・かたさ・水分が、いまの食べる力に合っているか

この3点で選ぶ理由は、後述するとおり「シニア用フード」に統一された栄養基準が存在しないためです。基準がない以上、ブランドの「シニア向け」という打ち出しではなく、表示された数値と対象年齢で判断するのが確実です。

まずは全体像を、市販中心の15商品の一覧で確認しましょう。

市販の老犬向けドッグフード15商品の早見表

以下は本記事で扱う15商品を、対象年齢の表記が若い順に並べたものです。順位付けではなく、比較のための整理です。すべてメーカー公式サイトに記載されている値のみを掲載し、公式に記載がない項目は「記載なし」としています。

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商品(メーカー)対象年齢の公式表記目的の表示エネルギー(100gあたり)たんぱく質脂質内容量原産国
ビタワン 7歳以上(日本ペットフード)成犬用(7歳以上)成犬用総合栄養食340kcal17.0%以上7.0%以上6kg日本
コンボ ドッグ 低脂肪 7歳以上(日本ペットフード)成犬用(7歳以上)成犬用総合栄養食290kcal18.0%以上5.0%以上720g/1.7kg日本
グラン・デリ カリカリ仕立て 7歳頃からの 低脂肪(ユニ・チャーム)7歳頃からの成犬用総合栄養食約335kcal20.0%以上6.5%以上1.6kg/2.7kg記載なし
ベストバランス カリカリ仕立て 柴犬用7歳以上用(ユニ・チャーム)柴犬用7歳以上用記載なし約350kcal21.0%以上8.0%以上2.7kg/4.0kg記載なし
プロマネージ 7歳からの室内犬用(マース ジャパン)7歳からの室内犬用総合栄養食360kcal24.0%以上12.0%以上1.7kgオーストラリア
アイムス 7歳以上用 健康サポート チキン小粒(マース ジャパン)7歳以上用記載なし記載なし記載なし記載なし記載なし記載なし
ペディグリー 7歳から用 チキン&緑黄色野菜入り(マース ジャパン)7歳から用記載なし記載なし記載なし記載なし記載なし記載なし
ナチュラル チョイス 小型犬用 エイジングケア チキン&玄米(ニュートロ)シニア犬用成犬用総合栄養食360kcal26.0%以上14.0%以上1kg/3kg/6kg記載なし
シュプレモ 超小型犬〜小型犬用 エイジングケア(ニュートロ)シニア犬用成犬用総合栄養食360kcal28.0%以上15.0%以上1kg/3kg/6kg記載なし
サイエンス・ダイエット 小型犬用 シニア 7歳以上 高齢犬用 チキン(日本ヒルズ・コルゲート)7歳以上の高齢犬(小型犬)記載なし363kcal19.5%(乾物量)14.5%(乾物量)1.5kg/3kg/5kgチェコ
フィジカライフ 10歳頃〜 チキン&大豆入り(ユニ・チャーム)10歳以上公式FAQに記載約360kcal28.0%以上12.0%以上800g/2kg記載なし
愛犬元気 10歳以上の中・大型犬用(ユニ・チャーム)10歳以上の中・大型犬用成犬用総合栄養食約345kcal19.0%以上9.0%以上6kg記載なし
ビューティープロ ドッグ 10歳以上(日本ペットフード)成犬用(10歳以上)成犬用総合栄養食360kcal20.0%以上9.0%以上200g〜4.7kg日本
メディコート お腹から健康サポート 11歳から(ペットライン)11歳から総合栄養食/成犬期用約365kcal24.0%以上11.0%以上900g/2.5kg/4.5kg日本
ロイヤルカナン ミニ エイジング 12+(ロイヤルカナン ジャポン)12歳以上の小型犬高齢犬用総合栄養食385kcal24.0%以上12.0%以上800g/1.5kg/3.5kg記載なし
表の見方・注記
  • たんぱく質・脂質は、各メーカーが公式に開示している保証分析値(○%以上)です。項目名はメーカーによって「たんぱく質/粗たんぱく質/タンパク質」と表記が分かれるため、本表では「たんぱく質」に統一して掲載しています。
  • ヒルズのみ基準が異なります。 公式が「乾物量分析値(水分を除いた値)」で開示しているため、他社の保証分析値と単純に比較することはできません。ヒルズ自身も「水分含量の異なる製品を比較検討する場合、このパーセンテージで比較することが唯一の正確な方法です」と注記しています(ヒルズ公式)。
  • 「記載なし」は、メーカー公式サイトの製品ページに当該項目の記載が確認できなかったことを示します。商品パッケージには表示されている場合があります。
  • アイムス・ペディグリーは、公式サイトに製品ごとの詳細ページがなく、成分・原材料・内容量・原産国のいずれも公開されていませんでした(アイムス シニア犬用ペディグリー ドライ)。購入時はパッケージ裏面の表示をご確認ください。
  • ベストバランスは、公式製品ページに「ペットフードの目的」の表示欄自体がありません。総合栄養食かどうかはパッケージでご確認ください。
  • 原産国の「記載なし」:ユニ・チャーム、ニュートロ、ロイヤルカナンは公式製品ページに原産国の記載欄がありませんでした。原産国はペットフード安全法で表示が義務づけられている5項目のひとつのため、パッケージには表示されています。
  • 出典:各メーカー公式サイト(日本ペットフードユニ・チャームプロマネージニュートロヒルズペットラインロイヤルカナン)。2026年8月時点。

こうして並べると、同じ「7歳から」でもエネルギー量は290〜363kcal、たんぱく質は17.0%以上〜28.0%以上と、2倍近い開きがあります。「シニア用」というくくりは、中身の統一を意味しないわけです。

なぜこれほど幅が出るのか。その理由を、次に制度の面から確認していきましょう。

「シニア用ドッグフード」に公的な栄養基準は存在しない

シニア用フード選びで最初に知っておきたいのは、「シニア(高齢期)」という区分が、国内外の栄養基準のどこにも設定されていないという事実です。これは選び方の前提を大きく変えます。

総合栄養食の「成長段階」にシニア期はない

日本で「総合栄養食」と表示するには、ペットフードの表示に関する公正競争規約にもとづき、その商品が適応する成長段階をあわせて表示する決まりになっています。

その成長段階の区分は、次の4つです。

  • 哺乳期
  • 幼犬・幼猫期/成長期またはグロース
  • 成犬期・成猫期/維持期またはメンテナンス
  • 妊娠期・授乳期

そして、哺乳期以外の4段階すべてを満たすものとして「全成長段階」「オールステージ用」があります。この区分に「高齢期」「シニア期」は含まれていません。

国際的な栄養基準にもシニアの区分はない

同じことは、日本の総合栄養食の栄養基準の土台になっている海外のガイドラインにも当てはまります。

米国のAAFCO(米国飼料検査官協会)が認めるライフステージは「妊娠・授乳期」「成長期」「維持期」「全ライフステージ」の4つです。米国FDAも「AAFCOは犬猫について、成長・繁殖用と成犬維持用という2つの栄養プロファイルを設定している」と説明しています。

欧州のFEDIAF栄養ガイドライン(2025年版)も同様で、栄養素の推奨値の区分は「早期成長期・繁殖期」「後期成長期」「成犬」の3つです。同ガイドラインで “senior” が登場するのはエネルギー要求量の表のみで、栄養素の推奨値にシニア専用の欄はありません。

この点は、WSAVA(世界小動物獣医師会)の栄養評価ガイドライン日本語版が明確に述べています。

AAFCO は栄養プロファイルを提供し、成長期、繁殖期、および成熟期の健康維持に関するペットフードのラベルの表示規制を行っています。高齢/老齢のペット用フードに対してはこれを行っていません。

米国のMerck Veterinary Manualも「AAFCOもNRCも、健康な高齢の成犬・成猫で栄養要求量が変化しうることを認めていない」と記載しています。

だから市販シニアフードの区分は「成犬用総合栄養食」になる

制度上シニア期の区分がないため、日本で売られているシニア向けフードは、表示上は「成犬用(維持期)の総合栄養食」として届け出られています。実際に各社の公式表記を並べると、次のようになります。

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商品名(シニア向けの打ち出し)公式に記載された「ペットフードの目的」の表示
ビタワン 7歳以上成犬用総合栄養食
ビューティープロ ドッグ 10歳以上成犬用総合栄養食
コンボ ドッグ 低脂肪 7歳以上成犬用総合栄養食
グラン・デリ カリカリ仕立て 7歳頃からの 低脂肪成犬用総合栄養食
愛犬元気 10歳以上の中・大型犬用成犬用総合栄養食
ナチュラル チョイス 小型犬用 エイジングケア成犬用総合栄養食
シュプレモ エイジングケア シニア犬用成犬用総合栄養食
メディコート お腹から健康サポート 11歳から総合栄養食/成犬期用
プロマネージ 7歳からの室内犬用総合栄養食(AAFCO 成犬の健康維持に適した栄養バランスに適合)
シーザー 14歳からの 絹ささみ ささみ成犬用総合栄養食

「11歳から」「14歳から」とうたう商品まで、区分はすべて成犬用(維持期)です。これは各社が不正確な表示をしているのではなく、制度上そう表示するほかないというだけの話です。

では「シニア用」は何が違うのか

栄養基準が同じなら、各社は何を変えているのでしょうか。公式の説明を読むと、共通しているのは次の3点です。

① 同ブランドの成犬用より脂肪・カロリーを抑える
プロマネージは「運動不足になりがちなシニア期に配慮して、脂肪を控えめに設計(プロマネージ 室内犬用成犬用比 25%カット)」と説明しています。ヒルズのシニアライト 7歳以上も「脂肪分約23%オフ・カロリー約14%オフ(当社シニア 小粒 高齢犬用ドライ製品との比較)」です。

② 関節や体の維持に配慮した成分を足す
グルコサミン・コンドロイチン、オメガ3脂肪酸、ビタミンEなどの配合を成犬用より増やす設計が多く見られます。ベストバランス 柴犬用7歳以上用は「ビタミンE強化(約130%、同ブランド柴犬用成犬用比)」と表示しています。

③ 粒を小さく、ふやかしやすくする
ビタワン 7歳以上は「歯の弱ったシニア犬でも食べやすいサクサク感のある粒に仕上げました。ぬるま湯などでもふやかしやすい発泡粒」と説明しています。

つまりシニア用フードは、公的な基準に沿った別カテゴリではなく、各メーカーが成犬用を土台に独自に調整したものです。だからこそ、ブランド名ではなく数値と対象年齢で選ぶ意味があります。

老犬の市販ドッグフードを選ぶ5つの基準

老犬の市販ドッグフードを選ぶ5つの基準_まとめ画像

基準がない中で選ぶには、パッケージのどこを見るかを決めておくのが早道です。店頭で確認できる順に5つ紹介します。

基準1|「総合栄養食」と成長段階の表示を裏面で確認する

毎日の主食にするなら、そのフードと水だけで健康を維持できるように設計された「総合栄養食」を選びます。パッケージの「ペットフードの目的」欄に「総合栄養食」と書かれているかを確認してください。

一般食」「副食」「その他の目的食」は、単体では主食になりません。おやつやトッピングとして使い分けます。

なお前章のとおり、シニア向け商品でも成長段階の表示は「成犬用」「維持期」になります。そこは表示の決まりによるものなので、心配は要りません。

基準2|たんぱく質は減らす方向で考えない

「歳をとったらたんぱく質は控えめに」という説明を見かけますが、健康な老犬にはあてはまりません。

FEDIAFの科学諮問委員会による高齢犬の栄養に関するステートメントは、たんぱく質について「成犬の維持に必要な推奨量に相当する量を供給し、除脂肪体重(筋肉量)の減少を最小限にするべき」としています。さらに「高齢犬で食事量が減っている場合は、必要量を満たし加齢に伴う筋肉量の減少を遅らせるため、より高いたんぱく質濃度の食事を与えるべき」とも書かれています。

米国のMerck Veterinary Manualにも、「高齢犬は若い犬ほど食事たんぱく質を効率よく代謝できない可能性があり、その結果、たんぱく質の貯蔵を維持するために若い犬より多くの食事たんぱく質を要する場合がある」との記述があります。

ただし例外もあります。FEDIAFのステートメントも「特定の疾患(進行期)でたんぱく質の量や質の調整が必要な場合を除く」と明記しています。腎臓病や肝臓病などで療法食が必要かどうかは、獣医師の診断にもとづく判断です。 自己判断でたんぱく質を制限することは避けてください。

基準3|エネルギー量は「体型を見ながら」調整する

FEDIAFのガイドラインには、7歳を超える犬は3〜7歳のときより10〜15%少ないエネルギーで足りる場合があるとの記載があります。ただし同ガイドラインは「評価した科学的研究の多くが7歳をカットオフ(区切り)として用いているが、これを一般則とみなすべきではない」とも注記しています。

つまり、低カロリーのシニア用に変えることが正解とは限りません。 太り気味なら低脂肪・低カロリータイプ、痩せてきているならエネルギー量の高いタイプ、という判断のほうが実態に合います。具体的な計算方法は後半の「1日の食事量」の章で解説します。

基準4|粒の大きさ・かたさ・水分を食べる力に合わせる

老犬の食が細くなる理由は栄養だけではありません。歯やあごの状態、嗅覚・味覚の変化も関係します。

FEDIAFのステートメントは「非常に高齢の犬では味覚・嗅覚が低下することがあり、より嗜好性の高い食事を用意する必要がある」「十分な摂取量を確保するうえで、食感(ドライ・ウェット)が重要になりうる」と述べています。

ドライで食べにくくなってきたら、ふやかす、半生に替える、ウェットを組み合わせるといった選択肢があります。市販のやわらかいタイプは後述します。

基準5|同じ商品を続けて買える経路があるか

見落とされがちですが、市販フードを選ぶうえでは近所で買い続けられるかが大きな判断材料になります。

フードを頻繁に変えると、切り替えのたびにお腹を崩したり食べ残したりして、かえって負担が増えます。売り場に置いてあるか、通販でも買えるか、内容量が1〜1.5か月で使い切れる量かを、購入前に確認しておくと安心です。

なお開封後のドライフードは酸化が進んで香りが飛び、食いつきが落ちる原因になります。大きい袋ほど1kgあたりは割安になりますが、使い切れる量を優先するのが老犬では現実的です。価格を軸にした比較はドッグフードのコスパを円/kgで比較した記事もあわせてご覧ください。

【中立比較】市販で買える老犬向けドッグフード15商品

ここからは15商品を、入手経路の近いものごとに3グループへ整理して紹介します。順位付けはしていません。愛犬の体格・食べる力・買いやすさに合うものを選ぶための材料として活用してください。

全国のスーパー・ホームセンターで見つけやすい国産ドライ

日本ペットフードとユニ・チャームの製品群です。両社とも公式サイトに販売店検索があり、内容量が大きめでコストを抑えやすいのが特徴です。

ビタワン 7歳以上(日本ペットフード)

ビタワン 7歳以上_商品画像
項目内容
目的・成長段階成犬用総合栄養食(成犬用・7歳以上)
エネルギー340kcal/100g
たんぱく質・脂質17.0%以上・7.0%以上
原材料の先頭穀類(トウモロコシ、小麦ふすま、小麦粉ほか)
内容量・原産国6kg(紙大袋入)・日本
特徴(公式)歯の弱ったシニア犬でも食べやすいサクサク感のある粒。ぬるま湯などでもふやかしやすい発泡粒

たんぱく質17.0%以上は今回の15商品で最も低い水準ですが、そのぶんエネルギーも340kcalと控えめです。ふやかす前提で使える発泡粒という設計が公式に明記されている数少ない市販フードです。6kgの大袋のみのため、小型犬1頭では使い切りに時間がかかります。

コンボ ドッグ 低脂肪 7歳以上(日本ペットフード)

コンボ ドッグ 低脂肪 7歳以上(日本ペットフード)_商品画像
項目内容
目的・成長段階成犬用総合栄養食(成犬用・7歳以上)
エネルギー290kcal/100g
たんぱく質・脂質18.0%以上・5.0%以上
水分20.0%以下
内容量・原産国720g(180g×4)/1.7kg(425g×4)・日本
特徴(公式)低脂肪設計(脂肪分約30%カット/コンボ ドッグ 超小粒 比)。7歳以上のミドル・シニア犬に適した栄養バランス

15商品のなかでエネルギーが最も低い290kcalで、太り気味の老犬の体重管理に振り切った設計です。水分20.0%以下とドライとしては高めで、他社のドライ(10%以下)と成分値を単純比較できない点には注意が必要です。180g・425gの小分け包装で、開封後の酸化を抑えやすくなっています。

ビューティープロ ドッグ 10歳以上(日本ペットフード)

ビューティープロ ドッグ 10歳以上(日本ペットフード)_商品画像
項目内容
目的・成長段階成犬用総合栄養食(成犬用・10歳以上)
エネルギー360kcal/100g
たんぱく質・脂質20.0%以上・9.0%以上
内容量・原産国200g/660g(4袋入)/2.3kg(6袋入)/4.7kg・日本
特徴(公式)関節・皮膚・被毛の健康維持にコラーゲン3000mg/kg配合。コエンザイムQ10・乳酸菌配合の国産総合栄養食

200gの小容量から4.7kgまで4サイズあり、初めて試すときも本格導入時も選びやすい構成です。10歳以上を対象年齢に設定しており、7歳台ではまだ早いと感じる場合の次の段階として使えます。同ブランドには食物アレルゲンに配慮した10歳以上のラインもあります。

グラン・デリ カリカリ仕立て 7歳頃からの 低脂肪 栄養バランスセレクト(ユニ・チャーム)

グラン・デリ カリカリ仕立て 7歳頃からの 低脂肪 栄養バランスセレクト_商品画像
項目内容
目的成犬用総合栄養食
エネルギー約335kcal/100g
たんぱく質・脂質20.0%以上・6.5%以上
原材料の先頭穀類(トウモロコシ、パン粉、小麦粉)
内容量・原産国1.6kg/2.7kg・記載なし
特徴(公式)体重が気になる愛犬にぴったりの低脂肪設計。カルシウムたっぷりの厳選された国産小魚入り

脂質6.5%以上・約335kcalと、こちらも低脂肪寄りの設計です。公式には「脂肪分約35%カット」と表示されています。原産国の表示欄が公式ページにないため、産地を確認したい場合はパッケージをご覧ください。

ベストバランス カリカリ仕立て 柴犬用7歳以上用(ユニ・チャーム)

ベストバランス カリカリ仕立て 柴犬用7歳以上用_商品画像
項目内容
目的公式製品ページに記載なし
エネルギー約350kcal/100g
たんぱく質・脂質21.0%以上・8.0%以上
内容量・原産国2.7kg/4.0kg・記載なし
特徴(公式)7歳以上の柴犬に合わせた専用設計。ビタミンE強化(約130%/同ブランド柴犬用成犬用比)

数少ない犬種別のシニア向け市販フードです。柴犬のほかトイ・プードル用、チワワ用、ミニチュア・ダックスフンド用に7歳以上用があり、10歳以上用・13歳以上用が用意された犬種もあります。ただし公式製品ページには「総合栄養食」の表示欄がないため、主食にする際はパッケージの目的表示をご確認ください。柴犬のフード選び全般は柴犬のドッグフードの選び方をまとめた記事で解説しています。

愛犬元気 10歳以上の中・大型犬用(ユニ・チャーム)

愛犬元気 10歳以上の中・大型犬用_商品画像
項目内容
目的成犬用総合栄養食
エネルギー約345kcal/100g
たんぱく質・脂質19.0%以上・9.0%以上
内容量・原産国6kg・記載なし
特徴(公式)ビタミンEを強化(愛犬元気成犬用比 約265%)、ビタミンC配合。低塩分設計(愛犬元気成犬用比 約25%減)

中・大型犬に向けた10歳以上用という、市販では珍しい設定です。6kgの1サイズのみで、体の大きい老犬を飼う家庭に向きます。なお同ブランドの小型犬向け10歳以上用は「愛犬元気 パックン 10歳以上用」というソフトタイプで、こちらは後述のやわらかいタイプの章で紹介します。

大手グローバルメーカーのシニア向けドライ

マース ジャパンの4ブランドです。同じ会社の製品でも、公式サイトでの情報公開の度合いに大きな差があります。

プロマネージ 7歳からの室内犬用(マース ジャパン)

プロマネージ 7歳からの室内犬用(マース ジャパン)_商品画像
項目内容
目的総合栄養食(ペットフード公正取引協議会の分析試験で証明/AAFCO 成犬の健康維持基準に適合)
エネルギー360kcal/100g
たんぱく質・脂質24.0%以上・12.0%以上
内容量・原産国1.7kg・オーストラリア
特徴(公式)脂肪を控えめに設計(同ブランド室内犬用成犬用比 25%カット)。グルコサミン・コンドロイチンと緑イ貝粉末を配合

「成犬用より何%減らしたか」を公式に数値で示している数少ない製品です。カルシウム0.9%以上、リン0.7%以上まで開示されており、成分を確認したい飼い主さんには参考にしやすい構成といえます。犬種別のシニア用ライン(7歳から/11歳から)も展開されています。

ニュートロ ナチュラル チョイス 小型犬用 エイジングケア チキン&玄米

ニュートロ ナチュラル チョイス 小型犬用 エイジングケア チキン&玄米
項目内容
目的成犬用総合栄養食(公正取引協議会の分析試験で証明/AAFCO栄養基準)
エネルギー360kcal/100g
たんぱく質・脂質26.0%以上・14.0%以上
原材料の先頭チキン(肉)、チキンミール、大麦
内容量・原産国1kg/3kg/6kg・記載なし
特徴(公式)第一主原料にチキン(肉)を使用し、小さい口・顎に合わせた独自の小粒設計。オメガ3脂肪酸を含むフィッシュオイルと、コンドロイチン・グルコサミンを豊富に含むチキンを使用

原材料の先頭がチキン(肉)で、たんぱく質26.0%以上とシニア向け市販ドライのなかでは高めです。超小型犬用(4kg以下)、中型〜大型犬用、ラム&玄米など、体格と主原料で6種類から選べます。エネルギーは体格別に350〜365kcalの範囲で設定されています。

ニュートロ シュプレモ 超小型犬〜小型犬用 エイジングケア

ニュートロ シュプレモ 超小型犬〜小型犬用 エイジングケア_商品画像
項目内容
目的成犬用総合栄養食
エネルギー360kcal/100g
たんぱく質・脂質28.0%以上・15.0%以上
原材料の先頭チキン(肉)、チキンミール、大麦
内容量・原産国1kg/3kg/6kg・記載なし
特徴(公式)シニア犬の若々しい体型の維持、関節や消化吸収、皮膚・被毛の健康維持に配慮。超小型犬〜小型犬のシニア犬に適した、ふやけやすい小粒タイプ

今回の15商品でたんぱく質が最も高い28.0%以上です。前述のとおり健康な老犬でたんぱく質を減らす必要はないため、筋肉量の維持を重視したい場合の選択肢になります。「ふやけやすい小粒タイプ」と公式に明記されている点も、食べる力が落ちてきた犬には利点です。

アイムス 7歳以上用 健康サポート チキン小粒/ペディグリー 7歳から用(マース ジャパン)

この2ブランドは、スーパーやドラッグストアで見かける機会が多い定番です。ただし公式サイトには製品ごとの詳細ページがなく、原材料・成分・カロリー・内容量・原産国のいずれも公開されていませんでした。

アイムスは「7歳以上用 健康サポート チキン小粒」「11歳以上用 毎日の健康ケア チキン小粒」「14歳以上用 いつまでも健康維持 チキン小粒」と3段階の対象年齢が用意されています。ペディグリーは「7歳から用」「11歳から用」の2段階です。

ペディグリーの給与量ページには「”ペディグリー”には、成犬に必要な栄養がバランスよく含まれていますので、本製品と水のみでも毎日の食事として十分です」との記載があります。これは総合栄養食に相当する説明ですが、「総合栄養食」という表示そのものは公式サイトでは確認できませんでした。

本記事の比較表で両ブランドを「記載なし」としているのは、品質の評価ではなく、公式に確認できる情報がなかったという意味です。 購入時はパッケージ裏面の成分表示をご確認ください。

ペットショップ・専門店で買えるシニア向けドライ

スーパーでは扱いが少なく、ペットショップやホームセンターのペット売り場、公式通販が中心になる製品群です。

サイエンス・ダイエット 小型犬用 シニア 7歳以上 高齢犬用 チキン(日本ヒルズ・コルゲート)

サイエンス・ダイエット 小型犬用 シニア 7歳以上 高齢犬用 チキン_商品画像
項目内容
目的公式製品ページに記載なし(「愛犬の食事は、サイエンス・ダイエットと新鮮な水で十分です」との記載あり)
エネルギー363kcal/100g
たんぱく質・脂質19.5%・14.5%(いずれも乾物量分析値)
原材料の先頭トリ肉(チキン、ターキー)、とうもろこし、小麦
内容量・原産国1.5kg/3kg/5kg・チェコ
特徴(公式)適切なミネラルバランスで、心臓、腎臓、下部尿路の健康をサポート。オメガ-6脂肪酸とビタミンEを配合

カルシウム・リン・ナトリウムなどのミネラルまで数値を公開しているのが特徴で、腎臓や心臓に配慮したい場合に内容を確認しやすくなっています(リン0.65%、ナトリウム0.27%/いずれも乾物量)。公式の給与量表では体重5kgで1日90gが目安とされています。10歳以上向けの「シニア 10歳以上 小粒」、肥満傾向向けの「シニアライト 7歳以上」も同ブランドにあります。

ロイヤルカナン ミニ エイジング 12+(ロイヤルカナン ジャポン)

ロイヤルカナン ミニ エイジング 12+_商品画像
項目内容
目的総合栄養食(公式サイトの製品カテゴリ表記)
エネルギー385kcal/100g
たんぱく質・脂質24.0%以上・12.0%以上
灰分・水分6.1%以下・10.5%以下
内容量・原産国800g/1.5kg/3.5kg・記載なし
特徴(公式)12歳から目立ちはじめる小型犬の健やかな高齢期をサポートし、ふやけやすく食べやすいフード。EPA、DHA、ビタミンなどを配合

12歳以上という高い対象年齢が設定された、いわゆるハイシニア向けの製品です。エネルギー385kcalは15商品で最も高く、少ない量で必要なカロリーを満たしやすい設計といえます。800gの小容量があり、食が細くなった犬でも使い切りやすくなっています。中型犬向けには「ミディアム エイジング 10+」があります。

フィジカライフ 10歳頃〜 チキン&大豆入り(ユニ・チャーム)

フィジカライフ 10歳頃〜 チキン&大豆入り_商品画像
項目内容
目的製品ページに記載なし(ブランドFAQに「総合栄養食」の記載あり)
エネルギー約360kcal/100g
たんぱく質・脂質28.0%以上・12.0%以上
リン0.55%
内容量・原産国800g/2kg・記載なし
特徴(公式)高タンパクで高い消化性を実現。タンパク質が多いとリンも増えがちなため、腎臓の健康維持に配慮して低リン(0.55%)を実現

たんぱく質28.0%以上を保ちながらリン0.55%を公開しているのが最大の特徴です。たんぱく質とリンの両方を数値で示している市販フードは多くありません。ユニ・チャームの公式サイトには「フィジカライフの商品はペットショップでのみ取り扱っております」と明記されているため、スーパーやドラッグストアでは手に入りません。

メディコート お腹から健康サポート 11歳から(ペットライン)

メディコート お腹から健康サポート 11歳から_商品画像
項目内容
目的・成長段階総合栄養食/成犬期用
エネルギー約365kcal/100g
たんぱく質・脂質24.0%以上・11.0%以上
原材料の先頭穀類(とうもろこし、米、コーングルテンミール)
内容量・原産国900g(225g×4)/2.5kg(500g×5)/4.5kg・日本
特徴(公式)乳酸菌・納豆菌、フラクトオリゴ糖を配合。心臓の健康維持にナトリウムの含有量を調整し、ビタミン(E+B群)を強化(1歳から比 約1.4倍)

225g・500gの小分け包装で、開封後の鮮度を保ちやすい構成です。11歳からという対象年齢のなかでは、たんぱく質24.0%以上と比較的しっかり確保されています。公式の表示区分が「総合栄養食/成犬期用」と明記されており、前章で解説した制度の実例としてもわかりやすい商品です。

食べる力が落ちた老犬向けの、やわらかい市販フード

ドライを食べ残すようになったら、水分やかたさを変えるのもひとつの方法です。市販で手に入る主食用のやわらかいタイプを6つ紹介します。

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商品(メーカー)タイプ・目的の表示エネルギー(100gあたり)内容量・原産国
愛犬元気 パックン 10歳以上用(ユニ・チャーム)ソフトタイプ・目的の記載なし約290kcal2kg・記載なし
無添加良品 からだ想いの毎日ごはん 11歳からのエイジングケア(ドギーマンハヤシ)半生小粒・主食(総合栄養食品)270kcal180g(45g×4)・日本
ヤワラハ グレインフリー ソフト チキン&野菜入り 13歳以上用(マルカン)ソフト・目的の記載なし255kcal600g・日本
シーザー 14歳からの 絹ささみ ささみ(マース ジャパン)ウェット(ふわふわローフ)・成犬用総合栄養食80kcal100g・オーストラリア
カロリーエースプラス 犬用介護食 ささみ(デビフペット)缶・総合栄養食90kcal85g・国産
ワンちゃんの介護食(粉末)(森乳サンワールド)粉末・維持期犬用総合栄養食363kcal350g・日本
表の見方・注記

段階に応じた使い分けの目安

まだドライを食べられるが、時間がかかるようになった段階では、いまのドライにぬるま湯をかけてふやかすところから試せます。FEDIAFのステートメントも「ドライフードにぬるま湯をかけると、犬によっては受け入れがよくなることがある」と述べています。

ドライを残すようになった段階では、半生タイプやソフトタイプが選択肢になります。ドギーマンの「無添加良品 からだ想いの毎日ごはん 11歳からのエイジングケア」は45g×4袋の小分けで、半生小粒タイプの主食(総合栄養食品)と表示されています。

噛む力が落ちた段階では、ウェットや介護食が中心になります。デビフの「カロリーエースプラス 犬用介護食 ささみ」は「噛む力の衰えた高齢犬のために、鶏肉、鶏ささみ、鶏レバーを主原料とし、消化しやすいようにやわらかく仕上げました」と説明されている総合栄養食です。

自分で食べる量が減ってきた段階では、森乳サンワールドの「ワンちゃんの介護食(粉末)」のように、加えるぬるま湯の量でかたさを調整できる粉末タイプもあります。維持期犬用総合栄養食と表示され、メーカー希望小売価格2,100円(税抜・2026年4月時点の公式価格表)が公開されています。

食べる量が落ちている状態が続くときは、口の中の痛みや病気が背景にあることも少なくありません。フードを変える前に、動物病院で口腔内と全身の状態を診てもらうことをおすすめします。

市販の老犬用ドッグフードはどこで買えるか

市販の老犬用ドッグフードはどこで買えるか_まとめ画像

「市販」で探すときに困るのが、その商品が近所のどの店に置いてあるかがわからないという点です。調べてみると、業態(スーパー、ドラッグストア、ホームセンターなど)を名指しして案内しているメーカーはほとんどありませんでした。

そこで実用的なのが、各社が公開している販売店検索です。メーカー別に整理しました。

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メーカー(主なブランド)公式の販売店検索公式通販
日本ペットフード(ビタワン/ビューティープロ/コンボ)販売店を探す公式オンラインショップ(お試しサイズ中心)
ユニ・チャーム(愛犬元気/グラン・デリ/ベストバランス/フィジカライフ)商品取扱店舗検索ユニ・チャーム ダイレクトショップ
マース ジャパン(ニュートロ)販売店検索ニュートロ公式通販
マース ジャパン(アイムス)なしなし(通販サイトの案内のみ
マース ジャパン(プロマネージ)なしなし(通販サイトの案内のみ
マース ジャパン(ペディグリー)なしなし
日本ヒルズ・コルゲート(サイエンス・ダイエット)取扱先を検索マイヒルズショップ(クリニックコードが必要)
ロイヤルカナン ジャポンマイロイヤルカナン
ペットライン(メディコート)対象外(問い合わせフォームで案内)しあわせマルシェ(お試し専用)
森乳サンワールド(ワンラック)なしなし(ペットショップ等へ案内)
デビフペットなし(営業所へ問い合わせ)なし
表の見方・注記
  • ロイヤルカナンの公式FAQには、総合栄養食は「ペット専門店(ペットショップ)、弊社公式サイト(マイロイヤルカナン)、認定オンラインショップ」で購入できると記載されています。
  • フィジカライフは「フィジカライフの商品はペットショップでのみ取り扱っております」と公式に明記されています。
  • 日本ペットフードとペットラインの公式通販は、お試しサイズを1世帯1回限りで販売するサイトです。両社とも「2回目以降はお近くのお店で」と案内しています。
  • ヒルズの「サイエンス・ダイエット ベット・エッセンシャル」および「プリスクリプション・ダイエット」は、動物病院・専門店限定または獣医師の指導が必要な製品です。本記事で紹介した「サイエンス・ダイエット」とは別ラインです。

価格が公式サイトに載っていない理由

比較表に価格を載せていないのは、メーカーが希望小売価格を公開していないためです。今回調べた範囲で価格の考え方を公式に示していたのは、森乳サンワールド(価格表PDFで希望小売価格を掲載)、デビフペット、ドギーマンハヤシ(いずれも「オープン」=オープン価格と明記)の3社だけでした。

残りのメーカーは、公式サイトに価格欄そのものがありません。ユニ・チャームやロイヤルカナンの公式サイトで見られる金額は、自社通販サイトの販売価格であって希望小売価格ではないという点に注意が必要です。

そのため、市販ドッグフードの実売価格は店舗・時期・セールによって変動します。購入時は店頭または各通販サイトで確認するのが確実です。価格の比べ方そのものについては、1kgあたりの価格(円/kg)で12商品を比較した記事で解説しています。

シニア用に切り替える時期は年齢だけで決めない

「7歳になったからシニア用に」という説明をよく見かけます。ただ、7歳という区切りにはそこまで強い根拠があるわけではありません

体格によってシニア期の入り口は変わる

FEDIAFの高齢犬の栄養に関するステートメントは、次のように述べています。

「老化」の開始時期を正確に設定することはできない。個体差があり、そのため生物学的な年齢は暦の上の年齢と異なりうる。大型犬では、同じ暦年齢の小型犬に比べて「老年期」が早く始まる。一般に大型犬は5〜8歳から、小型犬は約10歳からシニアに分類される。

同ステートメントの本体ガイドラインにも「評価した科学的研究の多くが7歳をカットオフとして用いているが、これを一般則とみなすべきではない」との注記があります。

日本の獣医師の見解もおおむね同じ方向です。日本全薬工業のメディアに掲載された高齢犬に関する獣医師の解説では、次のように述べられています。

小型犬は7歳ごろから、中・大型犬は6歳ごろから高齢犬にさしかかるといわれていますが、ドッグフードの品質が向上し、獣医療の発展で病気の早期発見や高度医療が可能になったこともあって、7歳ではまだまだ元気なさかりという印象があります。(中略)実際には10歳を超えたころから老化のサインや病気が目立つようになると感じます。

人の年齢に置き換えてみると、感覚がつかみやすくなるでしょう。

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犬の年齢中型犬の場合(人に換算)大型犬の場合(人に換算)
7年約44歳約54歳
10年約56歳約76歳
13年約68歳約92歳

※出典:環境省の啓発パンフレットに掲載された年齢換算表(原典は獣医師広報板 平成21年度版)。同パンフレットには、一般社団法人ペットフード協会の令和3年度調査にもとづく犬の平均寿命14.65歳(超小型犬15.3歳)も記載されています。

つまり7歳の中型犬は、人でいえば40代半ばです。この時点で食事を変える必然性は高くありません。一方で大型犬の7歳は50代半ばにあたり、フードの見直しを検討する意味が出てきます。

年齢以外に見る4つの判断材料

年齢を出発点にしつつ、次の4点を合わせて見ると判断しやすくなります。

① 体重の推移
月1回でも体重を記録しておくと、増減の傾向がつかめます。環境省のガイドラインは「体型の微妙な変化は見た目からではなかなか気付きにくい」として、週1回程度の体重測定をすすめています。

② ボディコンディションスコア(BCS)
見た目と触れた感触から体型を5段階または9段階で評価する指標です。同ガイドラインでは、5段階評価でBCS3を理想体重としています。太ってきたなら低脂肪・低カロリータイプ、痩せてきたならエネルギー量の高いタイプが選択肢になります。

③ 筋肉の落ち方(マッスルコンディションスコア)
BCSとは別に、筋肉量そのものを見る指標です。WSAVAの栄養評価ガイドライン日本語版は「ある動物は過体重でありながら同時に著しい筋肉の減少がある場合があります」と指摘しています。側頭部、肩甲骨、腰椎、骨盤を触って、骨の出っぱりが目立ってきていないかを確認します。体重が変わっていなくても筋肉が落ちていることがあるという点は、老犬では重要です。

④ 食べ方・食べる量の変化
食べるのに時間がかかる、粒を残す、食後に吐くといった変化は、フードの形状を見直すきっかけになります。

まだ切り替えなくてよいケース

次のいずれにも当てはまる場合は、いま与えている総合栄養食を続けても差し支えありません。

  • 体重が安定していて、BCSが理想の範囲におさまっている
  • いまのフードを問題なく食べ切れている
  • 便の状態が安定している
  • 健康診断で気になる指摘を受けていない

前述のとおりシニア用フードは成犬用と同じ栄養基準で作られています。元気に食べられているのに、年齢だけを理由に切り替える必要はありません。 逆に、7歳前でも太ってきた・痩せてきたという変化があれば、その時点で見直す価値があります。

一方で、体重が急に減った、水を飲む量が増えた、食欲が続かないといった変化は、加齢ではなく病気のサインのこともあります。こうした場合はフードの変更より先に、動物病院で相談してください。

老犬の1日の食事量を計算する

老犬のフード選びでは、商品そのものより「どれだけ与えるか」のほうが体型に影響します。環境省のガイドラインに示された式を使えば、目安の量を自分で出せます。

環境省の式で必要エネルギーを出す

飼い主のためのペットフード・ガイドラインには、次の計算方法が示されています。

  • 安静時のエネルギー要求量(RER)= 体重(kg)× 30 + 70 ※体重2〜45kgの場合のみ計算可能
  • 1日あたりのエネルギー要求量(DER)= RER × 係数
  • 1日あたりの食事量(g)= DER ÷ フードの代謝エネルギー(100gあたりkcal)× 100

ガイドラインでは、体重5kgの避妊去勢済みの犬の例として係数1.6が示されています。ただしガイドライン自身が「係数は、成長段階や活動量によって変わります。詳しくは獣医師に相談しましょう」と注記しており、シニア用の係数は示されていません。

参考として、FEDIAFのガイドラインには「7歳を超える犬は3〜7歳のときより10〜15%少ないエネルギーで足りる場合がある」との記載があります。

体重5kgの老犬を例にした計算

体重5kg、避妊去勢済みで計算すると次のようになります。

  • RER = 5 × 30 + 70 = 220kcal
  • DER = 220 × 1.6 = 352kcal
  • 活動量が落ちてエネルギーを1割抑える場合 = 約317kcal

このDERを、商品ごとのエネルギー量で割ると1日のグラム数が出ます。

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商品エネルギー(100gあたり)1日の給与量の目安(DER 352kcalの場合)
コンボ ドッグ 低脂肪 7歳以上290kcal約121g
グラン・デリ 7歳頃からの 低脂肪約335kcal約105g
ビタワン 7歳以上340kcal約104g
ベストバランス 柴犬用7歳以上用約350kcal約101g
ビューティープロ ドッグ 10歳以上360kcal約98g
プロマネージ 7歳からの室内犬用360kcal約98g
ナチュラル チョイス 小型犬用 エイジングケア360kcal約98g
シュプレモ 超小型犬〜小型犬用 エイジングケア360kcal約98g
フィジカライフ 10歳頃〜約360kcal約98g
サイエンス・ダイエット 小型犬用 シニア 7歳以上363kcal約97g
メディコート 11歳から約365kcal約96g
ロイヤルカナン ミニ エイジング 12+385kcal約91g

※体重5kg・避妊去勢済み・係数1.6で算出した編集部の概算です。愛犬元気 10歳以上の中・大型犬用は対象が中・大型犬のため除いています。実際の給与量は活動量・体型・持病の有無で変わります。まずはパッケージの給与量表示に従い、体型を見ながら調整してください。

計算値の妥当性も確認しておきます。ヒルズの公式給与量表では、体重5kgの目安が1日90gとされています。上記の計算値97gとは1割ほどの差で、メーカーの表示と大きくは食い違わないことがわかります。

こうして並べると、エネルギー量が290kcalと385kcalでは同じ体重でも1日30g(約3割)の差が出ることが見えてきます。食が細くなった老犬なら、エネルギー量の高いフードのほうが少量で必要量を満たせる、という判断もできるでしょう。

数字はあくまで出発点として使う

WSAVAのガイドラインは、犬のエネルギー必要量が維持エネルギー要求量の上下30%の範囲で個体差を持ちうるとしたうえで、「表示ラベルによって勧められた量または計算値をエネルギー割当量のスタート点とするとよいでしょう」と述べています。

計算はあくまで開始点です。1〜2週間ごとに体重とBCSを見ながら、増減を微調整するのが実際の運用になります。

老犬がドッグフードを食べないときと、切り替えるとき

老犬がドッグフードを食べないときと、切り替えるとき_まとめ画像

食べないときにまず試せること

FEDIAFの高齢犬に関するステートメントは、給与方法について次の点を挙げています。

  • 1日の量を2〜3回に分け、決まった時間に与える
  • ドライフードにぬるま湯をかけると、受け入れがよくなることがある
  • 非常に高齢の犬では味覚・嗅覚が低下することがあり、より嗜好性の高い食事が必要になる場合がある
  • 食感(ドライ・ウェット)が、十分な摂取量の確保に重要になりうる

加えて、開封後のドライフードは酸化が進むと香りが飛びます。密閉して保存し、1〜1.5か月で使い切れる容量を選ぶだけでも、食いつきの低下を防ぎやすくなります。

食事台や角度のついた食器で顔の高さを調整するのも有効です。首や前肢への負担が減り、食べる姿勢が楽になることがあります。

動物病院に相談したいサイン

食べない理由が病気のこともあります。次のような場合は早めに相談してください。

  • 丸1日以上まったく食べない、水も飲まない
  • ぐったりして元気がない
  • 嘔吐や下痢を繰り返す
  • 口を気にする、片側だけで噛む、食べこぼしが増えた
  • 体重が短期間で目に見えて減った
  • 水を飲む量とおしっこの量が増えた

高齢犬では、多飲多尿が慢性腎臓病や糖尿病などのサインであることがあります。食欲の変化と合わせて、気になる点があれば受診をおすすめします。

フードの切り替えは7〜10日かけて

新しいフードにいきなり全量を切り替えると、消化が追いつかず下痢や嘔吐の原因になります。今までのフードに少しずつ混ぜながら進めます。

期間今までのフード新しいフード
1〜3日目75%25%
4〜6日目50%50%
7〜9日目25%75%
10日目〜0%100%

※日ごとの割合は一般的な目安です。ヒルズの公式ページでも「他のフードからの切り替えは、7日ほどかけて徐々に行ってください」と案内されています。便がゆるくなったら新しいフードを増やすペースを緩め、その割合で数日キープしてから進めると安心です。老犬では、成犬のときより時間をかけて10日以上で移行しても差し支えありません。

老犬のドッグフードでよく見かける3つの誤解

シニア犬のフードについては、一次情報と食い違う説明が広く出回っています。代表的な3つを整理します。

誤解1|「老犬は消化機能が落ちるから消化のよいフードを」

これは犬では確認されていません。FEDIAFの高齢犬の栄養に関するステートメントは、次のように述べています。

猫で見られるような脂肪消化のわずかな低下を含め、しばしば想定される消化能力の全般的な低下は、犬では起こらないようである。

猫では加齢に伴う消化能力の低下が知られていますが、犬にそのまま当てはめることはできないという指摘です。もちろん個々の犬で消化器の不調が起きることはありますが、それは「加齢だから」ではなく個別の問題として診てもらうべきものです。

なお同ステートメントは、腸の動きを保つために「高齢犬用の食事には十分な粗繊維を含むべき」とも述べています。

誤解2|「シニアになったらたんぱく質は控えめに」

前述のとおり、健康な老犬でたんぱく質を減らす根拠はありません。FEDIAFのステートメントは、たんぱく質は成犬の維持に必要な推奨量に相当する量を供給し、筋肉量の減少を最小限にすべきとしています。食事量が減っている犬には、むしろ濃度を高めることを推奨しています。

Merck Veterinary Manualにも、高齢犬は若い犬より多くの食事たんぱく質を要する場合があるとの記述があります。

たんぱく質の制限が必要になるのは、腎臓病など特定の疾患が進行した場合です。その判断は獣医師が行うもので、療法食は獣医師の指導のもとで与えるフードと定められています。

誤解3|「ミネラルは多いほど骨や関節によい」

FEDIAFのステートメントは「ミネラルの供給は、成犬に対する推奨量を超えるべきではない」としています。カルシウムやリンを積極的に増やすことがよいという考え方は支持されていません。

一方で、ビタミンEについては「酸化的代謝物による細胞損傷の予防のために十分な供給が重要」と述べられています。ベストバランスや愛犬元気がシニア向け製品でビタミンEを強化しているのは、この考え方に沿った設計といえます。

老犬のドッグフードに関するよくある質問【FAQ】

老犬用のドッグフードは、市販のものでも問題ありませんか。

問題ありません。国内で流通するドッグフードは価格や販路にかかわらずペットフード安全法の対象で、成分規格・製造方法の基準と表示のルールが定められています。主食にするなら「総合栄養食」の表示があるものを選び、対象年齢が愛犬に合っているかを確認してください。

シニア用のドッグフードは何歳から与えればいいですか。

年齢だけで決めない考え方をおすすめします。FEDIAFは、大型犬は5〜8歳から、小型犬は約10歳からシニアに分類されるのが一般的としつつ、老化の開始時期を正確に設定することはできないとしています。体重の推移、体型(BCS)、筋肉の落ち方、食べ方の変化を合わせて判断するほうが実態に合います。

成犬用のドッグフードをそのまま与え続けてもいいですか。

体重が安定していて、いまのフードを問題なく食べ切れているなら、続けても差し支えありません。日本の総合栄養食の成長段階に「シニア期」という区分はなく、シニア向け商品も表示上は成犬用(維持期)として届け出られています。ただし太ってきた、痩せてきたという変化があれば、その時点で見直す価値があります。

シニア用フードはたんぱく質が少ないほうがいいのでしょうか。

健康な老犬では、そうとは限りません。FEDIAFは、たんぱく質は成犬の維持に必要な推奨量に相当する量を供給し、筋肉量の減少を最小限にすべきとしています。食事量が減っている犬にはむしろ高い濃度を推奨しています。腎臓病などでたんぱく質の調整が必要かどうかは、獣医師の診断にもとづく判断です。

同じ「7歳から」でも商品によって中身が違うのはなぜですか。

「シニア用」に統一された栄養基準が存在しないためです。AAFCO・FEDIAF・日本の公正競争規約のいずれにも高齢期の区分はなく、各メーカーが成犬用の栄養基準を土台に独自に設計しています。本記事の比較表でも、エネルギー量は290〜363kcal、たんぱく質は17.0%以上〜28.0%以上と幅がありました。

老犬がドライフードを食べにくそうにしています。どうすればいいですか。

まずはいまのフードをぬるま湯でふやかすところから試せます。それでも進まなければ、半生タイプ、ソフトタイプ、ウェット、粉末の介護食と、水分やかたさを段階的に変える方法があります。ただし食べにくさの背景に歯周病や口内の痛みがあることも多いため、あわせて動物病院で口の中を診てもらうことをおすすめします。

ドッグフードの価格がメーカー公式サイトに載っていないのはなぜですか。

多くのメーカーが希望小売価格を公開していないためです。今回調べた範囲で価格の考え方を公式に示していたのは、森乳サンワールド(希望小売価格を価格表PDFで掲載)、デビフペット、ドギーマンハヤシ(オープン価格と明記)の3社だけでした。公式サイトに金額が出ている場合も、それは自社通販の販売価格であることが大半です。実売価格は店頭や各通販サイトでご確認ください。

近所のどのお店に置いてあるかを調べる方法はありますか。

日本ペットフード、ユニ・チャーム、ニュートロ、日本ヒルズは公式サイトに販売店検索を用意しています。一方でアイムス、ペディグリー、プロマネージ、森乳サンワールド、デビフペットには店舗検索がなく、通販サイトの案内や電話での問い合わせになります。ペットラインのメディコートは店舗検索の対象外で、問い合わせフォームからの案内となっています。

老犬に手作りごはんを与えてもいいですか。

主食にする場合は、必要な栄養をバランスよく満たす設計が必要になり、専門的な知識を要します。総合栄養食を主食にして、手作りはトッピング程度に取り入れる方法のほうが取り組みやすいでしょう。持病がある場合は、事前にかかりつけの獣医師に相談してください。

シニア用フードに切り替えたら、量も減らしたほうがいいですか。

一律に減らす必要はありません。低カロリーのフードに変えた場合、同じ量を与えるとエネルギーが足りなくなることもあります。環境省の式でDERを出し、そのフードのエネルギー量で割ってグラム数を出し直すのが確実です。そのうえで、1〜2週間ごとに体重と体型を見ながら調整してください。

【まとめ】老犬のドッグフードは市販でも選べる

老犬のドッグフードは、市販で手に入る商品からでも十分に選べます。大切なのは「シニア用」という言葉ではなく、パッケージに書かれた対象年齢と数値を読むことです。本記事の要点を最後におさらいします。

押さえておきたい5つのポイント

①「シニア用」に公的な栄養基準はない
ペットフード公正取引協議会の成長段階、AAFCOのライフステージ区分、FEDIAFの栄養推奨値のいずれにも高齢期の区分はありません。だから市販シニアフードの目的表示は、10商品すべてが「成犬用総合栄養食」でした。ブランドの打ち出しではなく、表示された数値で判断する意味がここにあります。

② 選ぶ軸は「対象年齢・エネルギー量・食べやすさ」の3つ
同じ「7歳から」でも、今回の15商品はエネルギー量が290〜363kcal、たんぱく質が17.0%以上〜28.0%以上と2倍近い幅がありました。太り気味なら低脂肪・低カロリー、痩せてきたならエネルギー量の高いタイプ、という選び分けが実態に合います。

③ たんぱく質は減らす方向で考えない
FEDIAFは、たんぱく質を成犬の維持に必要な推奨量に相当する量まで供給し、筋肉量の減少を最小限にすべきとしています。食事量が減っている犬にはむしろ高い濃度を推奨しています。制限が要るかどうかは、獣医師の診断にもとづく判断です。

④ 切り替え時期は年齢より体型と食べ方で決める
FEDIAFは大型犬5〜8歳、小型犬約10歳を目安としつつ、7歳というカットオフを一般則とみなすべきではないとしています。体重の推移、BCS、筋肉の落ち方、食べ方の変化。この4つを見るほうが、暦の年齢より確かです。

⑤ 買い続けられる経路を先に確認する
市販フードは店頭在庫が変わります。日本ペットフード、ユニ・チャーム、ニュートロ、日本ヒルズには公式の販売店検索があります。フィジカライフのようにペットショップ専売の商品もあるため、買う前に経路を押さえておくと切らさずに済みます。

切り替え前の最終チェック

チェック項目
パッケージ裏面で「総合栄養食」の表示を確認した
対象年齢の表記が、愛犬の年齢と体格に合っている
100gあたりのkcalから、1日に与えるグラム数を計算した
直近の体重とBCSを記録し、増えているのか減っているのかを把握した
粒の大きさ・かたさ・水分が、いまの食べる力に合っている
1〜1.5か月で使い切れる内容量を選んだ
近所の店か通販で、続けて買える経路を確認した
7〜10日かけて少しずつ切り替える段取りを決めた
持病や気になる症状がある場合は、事前に獣医師に相談した

結論

「体重が安定していて、いまのフードを問題なく食べ切れている」——そんな老犬なら、年齢だけを理由に切り替える必要はありません。シニア用フードは成犬用と同じ栄養基準で作られているためです。

一方で、「太ってきた」「痩せてきた」「食べるのに時間がかかるようになった」のいずれかが当てはまるなら、見直すタイミングです。その際は本記事の市販15商品の早見表からエネルギー量と対象年齢の合うものを選び、1日の給与量を計算し直してください。市販の総合栄養食のなかにも、選択肢は十分にあります。

そして、食欲や体重の変化が急なときは、フードを変える前に動物病院へ。加齢のサインと病気のサインは見分けが難しく、獣医師の目で確かめてもらうのが遠回りに見えていちばん確実です。

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